宮城県南三陸町の名足(なたり)小学校は, 高台にあるにも拘わらず津波により2階まで水没し, 建物内部が完全に破壊された. 内部の復旧工事は2013年秋に完成する予定である.
内部復旧工事が完成間近の名足小学校校舎. 向かって左は菅原和雄校長.
時計は津波来襲時で止まっている.
校舎復旧までの約2年8ヶ月間, 名足小学校は南三陸町の伊里前(いさとまえ)小学校に間借りしている.
伊里前小学校も, 高台にありながら津波により1階廊下まで浸水.
そもそも, 伊里前小学校に, 一輪車30台を寄贈(2011年7月)したのが,
仙台キワニスクラブ子ども基金の支援活動第1号であった.
仮設住宅に住む児童も多い両小学校児童が, 夏休みを十分楽しみ, 有意義に過ごせるよう, 関西学院大学生による Heart on Coin "絆"プロジェクト が「キズナツフェスタ」を, 2013年8月10日・11日に企画. 10名以上の関西学院大学学生や卒業生が実行, 特定非営利活動法人 国際協力アカデミーひろしま, 芦屋キワニスクラブ と本基金が経費を支援し, 実行を手伝った. 神戸キワニスクラブ も, 経費を支援した. 名足小学校と伊里前小学校の児童合計41名が参加した. 名足小学校の菅原和雄校長は最初から最後まで実行に参加され, また Heart on Coin "絆" プロジェクトのこれまでの活動の縁で知り合った 地元高校生数名も実行を手伝った.
8月10日午前中, 子ども達は, 生まれ育った町を考え愛着を持つきっかけとなる大型カルタを自作し,
カルタ取りを楽しんだ.
昼食は, 流しソーメン.
スイカ割りでデザート.
午後は体を思いっきり使うゲームを楽しんだ.
夕食はバーベキュー.
低学年の子ども達は夕食後に帰宅, 高学年の子ども達は花火を楽しみ, 1泊した.
8月11日は, 朝食後に自分達の将来の夢を団扇に書く作業を行い,
地元の夏祭りに間に合うよう, 昼前に解散した.
(関西学院大学生による Heart on Coin "絆"プロジェクト および キワニスクラブ共同基金 と協働)
気仙沼市は津波で甚大な被害を受け, 小泉中学校生徒の家庭の多くも仮設住宅から通学している.
教育活動継続のための経費を支援して, 家庭の負担を軽減.
尚, 同中学校は2016年4月に他校と統合される予定.
2013年6月8・9日に行われた気仙沼本吉地区中学校総合体育大会に, 小泉中学校生徒49名全員が選手・応援
に参加. 男子バスケットボール部は優勝, 女子バレーボール部は3位, 軟式テニス女子ダブルスは3位.
(関西学院大学生による Heart on Coin "絆"プロジェクト と協働)
志津川中学校は高台にあるため, 津波被害は免れた. しかし, 南三陸町志津川は, 津波により
壊滅的被害を受けた.
志津川中学校から見た志津川(2011年11月).
教育に不可欠な課外活動のための費用を, 従来からのように保護者負担とすることは無理であり,
「Heart on Coin "絆"プロジェクト」を通じた要請を受け, 交通費を支援.
2013年5月31日から1泊2日の仙台宿泊学習で, 2年生はグループに別れて市バス・地下鉄利用を体験し,
プロ野球観戦や仙台市天文台見学を楽しんだ.
2013年5月20日から1泊2日の宿泊学習で, 1年生60名は料理コンテスト等を楽しんだ.
(関西学院大学生による Heart on Coin "絆"プロジェクト と協働)
津波被災の可能性ある地域の学校の通例として, 小泉小学校は高台にあるため, 津波の直接的被害はなかった. しかし, 同小学校児童の家庭の多くは津波で甚大な被害を受けた. 社会科見学等の課外活動は教育上不可欠であるが, その費用を, 従来からのように保護者負担とすることは 無理であり, 「Heart on Coin "絆"プロジェクト」を通じて要請を受け, 交通費を支援.
2013年5月24日に気仙沼市防災センターを見学した4年生(男子7名, 女子6名). 災害情報機器室の見学,
地震体験, 訓練見学の様子.
2013年6月27日に気仙沼市舘山浄水場を見学した4年生(男子7名, 女子6名). 施設配置説明, 沈殿実験,
薬品沈殿池見学の様子.