キワニスとは

「キワニス」は、米国デトロイト周辺に住んでいたアメリカ原住民の言葉Nun-Kee-Wanis (皆んな一緒に集まる)に由来します。 世界中にある約8,000のキワニスクラブ会員約20万人が国際キワニスを構成しています。民間の三大国際奉仕団体一つで、2015年に百周年を迎えました。 1990年からは、特に子ども達のための奉仕活動に力を入れており、青少年などを構成員とするサークルKやキークラブ等「キワニス・ファミリー」の会員も 併せると約60万人にのぼる大きな組織で、本部は米国インディアナポリスにあります。
90周年を機会にキワニスのモットーを「Serving the Children of the World」として子どもたちのための奉仕団体という活動目的を更に明確にしました。

キワニスの目的(1924年 米国デンバーでの国際年次総会で採択)

キワニスの奉仕活動

ヨード欠乏症撲滅運動:
精神発達遅滞の主因であり、予防可能な病気でもある「ヨード欠乏症(IDD)」の撲滅のため1994年から世界中のキワニス・ファミリーが力を合わせて ユ ニセフと共同で取り組み、1億ドル以上を集めて2005年に大成功裏に終了。持続的撲滅のため啓蒙・監視体制も確立し、キワニスの名声を高めました。
甲状腺ホルモンに必須(月間数百マイクログラム)のヨードが不足すると, 白痴, 発育不良を引き起こします。 日本は海草を常食するお蔭でヨード欠乏症とは無縁ですが、先進国では1920年代から食塩にヨード添加を開始しました。 開発途上国の食塩工場にヨード添加装置を設置するとともに、監視・啓発を続ける必要があります。 日本は世界の4割のヨードを生産しています。また、キワニス日本 地区では120万ドル (会員当たり平均850ドルで、世界平均の4倍以上)を寄付しました。

母子破傷風撲滅運動エリミネート・プロジェクト The eliMiNaTe project):
このプロジェクトは、キワニス100周年の2015年までに1億2,900万人の母親とその将来の赤ちゃん達を母子破傷風(MNT)から救うことを目的と しています。 世界中のキワニス・ファミリーが再度力を合わせ、再度ユニセフと共同で、2011年7月から取り組みを開始しました。 僻地や手を差し伸べ難い 地域、紛争地帯、保健衛生体制のほとんどない地域での母子にワクチン注射して命を救います。 母子破傷風(MNT)は出産適齢期の女性に約1.8ドルの経費で3回続けてワクチン注射することで、容易に防ぐことができるます。 推定3億8700万のワクチン注射に必要な資金不足を埋めます。

キワニスの歴史

1915年1月21日に米国デトロイトに最初のキワニスクラブが設立されました。当初はアメリカとカナダで発展していましたが、 1963年にはヨーロッパ 3都市に広がり、日本では、アジア太平洋地域で最初のクラブとして東京キワニスクラブが1964年1月24日に設立され、 次いで名古屋、大阪、広島、神 戸、仙台、札幌、横浜、高松、福岡、京都、千葉、和歌山、新潟、泉州、埼玉、西宮、渋谷、福山、熊本、静岡、金沢、 松江、鹿児島、芦屋、福島、大分、千代 田の順に生まれ、2011年現在28のクラブで会員総数約1,600名以上です。
世界中のキワニスクラブは現在約50の「地区」などに分かれていますが、我が国におけるキワニス活動の実績が認められて日本キワニス委員会が昇格し、 1977年10月1日に「日本地区」が設置されました。日本地区の規約が2004年の年次総会において国際キワニスの承認の下に改正され、 日本地区は、東京、中部、関西南、中国・四国、関西北、北海道・東北、関東、九州の8ディビジョンに分けられ、 各キワニスクラブはそのいずれかに属します。日本地区ガバ ナーの下に、ディビジョン毎に副ガバナーをおきます。

キワニス日本地区の主な活動